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「スプリンクラー」は、1983年9月28日に発売された山下達郎通算11作目のシングル。 == 解説 == 「スプリンクラー」は当初、シングルのみでリリースされた作品。曲の舞台は地下鉄の表参道駅〔『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』2012年9月26日発売 MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN 4CD:WPCL-11201/4【初回限定盤】, 3CD:WPCL-11205/7【通常盤】〕。1986年11月のインタビューで“なぜ求愛の歌を作らないのか”と問われ、その回答として山下達郎は「あれが象徴しているように“君なしでは生きられない”って言葉はいらないんですよ、それは僕にとっては必要のない言葉なの。愛情なんてものはそんなこと言うようになったらもう破綻しているっていうね、そういうような歌なんですよ。以心伝心みたいな盲目的な錯覚っていうことについてうたった歌なんですけどね、大袈裟に言えば。だからあれは女性不信に満ちてる、全面的にお前が悪いって」と、この曲の歌詞について触れていた〔ロッキング・オン3月号増刊『ROCKIN' ON JAPAN FILE』(ロッキング・オン)P30~49、1988年3月15日初版発行(インタビュー=渋谷陽一)〕。また、レコーディングではコンピューターを使ったテイクと全て人間が演奏したテイクの両方が試され、結果として出来の良い方として全て人間が演奏したテイクに決まった。アルバム『MELODIES』〔『MELODIES』 1983年6月8日発売 MOON ⁄ ALFA MOON LP:MOON-28008〕リリース直後に制作されたこの曲はリリース当時“夏男タツロー”らしくないと評判があまりよくなかったというが、詞 • 曲 • 演奏とも個人的にはとても気に入っていて、その後もライブのレパートリーとして取り上げられている。演奏の途中で登場する大正琴は、歌に絡んで何か印象的な音が欲しくて選ばれた〔『TREASURES』(1995年11月13日発売 MOON ⁄ east west japan CD:AMCM-4240)曲目解説。〕。また、雨の音はスタジオに転がっていた太田裕美ライブ用素材テープの中の雨のSEが最高だったということでそのまま使われている〔竹内まりやのシングル「恋の嵐」(1986年3月25日発売 MOON ⁄ ALFA MOON EP:MOON-726)でも、なかなかいい素材がなかったとして最後の雨のSEは同じものが使われた。〕。オリジナル・アルバム未収録だったため長い間廃盤となっていたが、後にベスト・アルバム『TREASURES』〔とオールタイム・ベスト・アルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』〔にそれぞれ収録されたほか、元のマルチ・トラック・テープに色々と手を加えた山下本人曰く“むりやりのロング・ヴァージョン”が、ベスト・アルバム『RARITIES』〔『RARITIES』 2002年10月30日発売 MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN CD:WPC2-10001〕に収録された。 この曲をアルバム『SUPER FOLK SONG』でカバーした矢野顕子は、同アルバムのライナーノートで「私の好きな山下達郎の曲にはどこか気弱なところがあります。基本的に、他の人に対して尊大にふるまいがちな私にとって、このようにDELICATEな曲を書くのはむずかしい。山下君、どんどん気弱な歌をつくって下さい。また歌うからね」と評している。 「PLEASE LET ME WONDER」はザ・ビーチ・ボーイズ1965年のアルバム『ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ』〔『The Beach Boys Today!』(Released in March 8, 1965 Capitol LP:T2269)〕収録曲のカヴァー。カヴァー曲は全てのパートを自分ひとりで演奏するというコンセプトを踏襲し、ベース以外のパートを山下自身が演奏している。この曲は後にサウンドトラック・アルバム『BIG WAVE』〔『BIG WAVE』 1984年6月20日発売 MOON ⁄ ALFA MOON LP:MOON-28019〕に収録された。オリジナルに従って、エンディングに“I LOVE YOU”というセリフが入っているが、1984年放送の新春放談〔NHK-FM『サウンドストリート』1984年1月12日放送〕で番組中にこの曲を聴いた大滝詠一は「声が小さくない?」とコメントしていた。 ジャケットには鈴木英人のイラストがレイアウトされている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スプリンクラー (山下達郎の曲)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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